知らずに使うと危険?アルコールの使い分け
最初にお伝えしておきたいのが、当サイトでは紹介するアルコール燃料を全て使いますし、使ってきました。
ホームセンターやアウトドアショップ、スーパーやコンビニの呪縛から解放されるのがアルコール燃料の魅力と考えているからです。
比較比較〜アルコールストーブの比較ログも出している通り、特性なども知っているので、どこでどんなタイミングで使えば良いのかわかっています。
過信は禁物ですけどね。
ここではアルコールストーブを最近使い始めた方向けに、アルコール燃料の範囲の広さや消毒用とアルコールをまとめられますよというイメージでご覧いただければと思います。
という事で、燃料としてアルコールを使うとき、「何を使えば良いのか」「違いはあるのか」と疑問を解決します。
燃料用アルコール、無水エタノール、イソプロパノール、バイオエタノール、スピリタス、燃料用アルコール。
それぞれに明確な違いがあるので解説します。
アルコール製品のスペック一覧
名称 | 主成分 | アルコール度数 | 用途 | 燃焼性能 | 毒性 | 注意点 |
---|---|---|---|---|---|---|
無水エタノール | エタノール99.5%以上 | 約99.5% | 消毒・清掃・燃料 | 炎が安定、煤が少ない | 吸引・皮膚刺激 | 換気必須、引火性 |
燃料用アルコール | エタノール+メタノール等添加物 | 約70〜90% | 加熱・燃料 | 煤が出ることあり | 添加物に強い毒性 | 飲用厳禁、密閉不可 |
バイオエタノール | 植物由来エタノール | 約95%前後 | エコ燃料、暖炉 | 比較的安定、クリーン | 低めだが注意 | 純度による違いあり |
イソプロパノール | イソプロピルアルコール | 約70〜99% | 殺菌・洗浄 | 炎は青白く煤少なめ | 有毒・吸引注意 | 揮発性高い、火気厳禁 |
スピリタス | エタノール96%(飲用) | 約96% | 飲用(ポーランド) | よく燃える、臭い少ない | 飲用可だが高濃度 | 燃料使用は非推奨ですが使えます(非常時) |
選び方のポイントと危険性
✅ 無水エタノール
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高純度で非常にクリーンに燃焼。キャンドルやアルコールストーブで使うと煤が出にくく、匂いも少ない。
価格はやや高めだが安全性と性能が高い。
✅ 燃料用アルコール
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最も手に入りやすく安価。ただし、メタノールなどの添加物が含まれており、有毒。
暖房や加熱専用と割り切って使用。
屋外で使用が大原則。
✅ バイオエタノール
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サトウキビやトウモロコシなどの植物のバイオマスを発酵・蒸留して製造されるエタノール。環境負荷が低く、CO₂排出も少ない。
バイオ暖炉など専用製品との相性が良い。
燃焼専用。
✅ イソプロパノール
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洗浄や消毒向け。燃焼性能も悪くはないが、匂いが強く、若干の煤も。
あくまで代用品という位置付け。
✅ スピリタス:世界最高アルコール度数のお酒
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飲めるが強すぎて危険。非常時に燃料になることもあるが、コスト・入手性・安全性からみて選択肢としては非効率。
用途に合わせて賢く選ぶ
- 🔧 清掃・消毒 → 無水エタノール or イソプロパノール
- 🔥 燃焼・加熱 → 無水エタノール or 燃料用アルコール
- 🌱 エコ燃料・加熱 → バイオエタノール
- 🚫 非推奨(非常時) → スピリタス(高コスト・高リスク)
選ぶ前に知ってほしいこと
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どのアルコールにも「安全な使い方」があります。価格は重要ですが、用途と環境、安全性を見極めて使い分けることが大切です。
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