海沿いのキャンプ場で試した「本当に頼れるランタンたち」
東京で防災を考えたとき、私が最初に意識したのは「風」でした。
高層ビルが作るビル風、隙間から突然吹き出す突風――。
都市部での防災では、耐震や耐火だけでなく、「耐風」という要素も欠かせないと強く感じたのです。
その視点で選び始めたのが、「耐風性能に優れたキャンプギア」でした。
たとえば、ストームクッカー(Trangia)や、ハリケーンランタン(フュアーハンド、ペトロマックス)など。
それは、防災だけでなく、キャンプでも”風の呪縛から解き放たれる”という、大きな安心感をもたらしてくれました。
今回、海沿いのキャンプ場で、夕方から夜にかけて絶えず吹き続ける海風の中、
フュアーハンドランタン276 と ペトロマックスHK500 を灯してみました。
フュアーハンド276:風を呼吸する、優しいた光
この日も、海からの強い風が絶え間なく吹き続ける中、灯りは時折「ぽわん」と揺れ、まるで呼吸をしているかのように、リズムを刻み続けました。
確かに光の強弱はありましたが、「消える」という不安は一切なし。
この「絶対に消えない安心感」が、フュアーハンド最大の魅力です。
東京の突風にも対応できると確信できる一台です。
ペトロマックスHK500:風をものともしない圧倒的パワー
強い海風に煽られようとも、マントルから放たれる光は微動だにせず、海沿いとは思えないほど安定した灯りを維持。
圧力式ランタン特有の爆発的な明るさは、風の影響を完全に受け流し、キャンプサイト全体を優しく、しかし力強く照らし続けてくれました。
点火・ポンピングなど手間はかかりますが、
「何があっても絶対に光を失わない」という安心感は、防災ギアとしても非常に心強い存在です。
その他所有耐風ランタンたち
今回持参しなかったものも含め、私が所有する耐風性能に優れたランタンを紹介します。
コールマン639(Coleman 639C700)
- ケロシン(灯油)式の名作ランタン。
- ガラスグローブと圧力式のコンビで、かなりの風でも消えにくい。
- ペトロマックスよりも扱いやすく、防災用途でも現実的な選択肢。光量は控えめだが、雰囲気重視+緊急灯としては最高。
E.Thomas & Williams マイナーランタン
- 英国炭鉱用に作られた伝統のオイルランタン。
- 通常のオイルランタンに比べ耐風設計が格段に優れており、隙間風にも強い。
Thous Winds 暮色オイルランタン
- コンパクトながら、設計がしっかりしている中華系ランタン。
- 小型ながら風に強く、揺らぎも美しい。
- サブランタン、防災時の屋内用ランタンとして優秀。
東京で「耐風」を意識する意味
都市部、とくに東京で防災を考える時、「風」は想像以上に脅威です。
- 高層ビルから吹き出すビル風
- 駅構内の隙間風
- 地形による局地的な突風
これらにより、火気器具の使用が非常に危険になる場面も想定されます。
だからこそ、「耐風性能に優れたギア」を普段から使い慣れておくことが、
防災意識を高めるうえでも非常に有効だと感じています。
キャンプを楽しみながら、防災に強くなる
あらためて「耐風ギア」の頼もしさを実感しました。
フュアーハンド276、ペトロマックスHK500、そして手持ちの耐風ランタンたち。
これらは単なるキャンプ道具ではなく、
“都市防災”の観点からも強い武器になりうると確信しています。
キャンプは楽しみながら防災力を高められる、最高の実践の場。
そして、風を恐れず灯りをともすことは、
きっとどんな困難な状況でも「希望」を失わないための、大切な準備になるはずです。
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