気になっていたBOUSAI FARM 江戸川店
に行ってきました。
予定があって遅くなってしまった。。。
自販機“のみ”の24時間営業という勘違いのためというのもあったのですが、勘違いしていたみたい。
向かいにはジョナサン新小岩店、すぐ近くにはバーミヤン新小岩店という好立地に佇んでいました。
目の前に立つと24時間自販機の店舗。
ここは「BOUSAI FARM(防災ファーム)江戸川店」。
防災・防犯用品の専門店なのですが、夜だったため店内は閉店。
稼働していたのは入口前の自動販売機だけでした。
そうか店内あったのか。
勉強不足だった。。。
誰かがやらねば、と言ってもなかなかできない
BOUSAI FARMを運営しているのは、1962年創業の三和商事株式会社。
普段は学校や企業に防災・防犯機器、理化学器具などを納入している企業だそうです。
その専門知識を活かし、「毎日に安心をプラスする」をテーマに立ち上げたのですね。
凄いなあ。
江戸川店は“海抜0メートル地帯”にあるという特徴的な立地で、水害のリスクが高いエリア。
だからこそ、日頃からの備えが大切になる地域です。
店頭の自販機は非冷蔵?微冷蔵?タイプ。
駅やサービスエリアに設置されている、パンやお菓子の販売機タイプです。
電気代を抑えられるという点は、長く続けていくのに大切な要素(冷蔵機能はお金がかかる)です。
普及活動には常温商品というのはメリットですね。
無人ではなかった!昼間の営業に気づかなかった悔しさ
BOUSAI FARM江戸川店は平日10:00〜16:00まで有人営業。
私は完全に“無人店舗”と思い込んでいたため、日中の有人営業について知らずに夜に訪問してしまいました。
しっかり調べていれば。。。
開いていたらお伺いしたかった質問3つ
①意識ゼロの防災に、どう関心を持ってもらうか?
「防災への関心は基本的にゼロ」という認識、そういう前提で当サイトを運営しています。
災害に遭遇する確率がゼロという人もいるでしょうし、言って見ればネガティブな要素にこだわるのもねえとも思うので、防災に無関心は悪とも言い切れないとも思っています。
そんなゼロに対してどうやってアプローチしているのかと聞いてみたかったです。
人は信じたいものを信じます。
興味があるものに関心を持ちます。
なので、どこにあっても関心が出るかもしれないし、目の前に差し出されても見えないものは見えません。
ジョナサン新小岩店の向かいという私にとっては好立地でしかありませんが、だからと言って関心を持ってもらえるかわからない。
②「防災」と「災害」の違いを、どう伝えているか?
防災ファームのような店が“災害時のための施設”だと誤解されがちなのではないかと常々感じています。
東急ハンズの防災コーナーを見ているとよく思います。
見る、そうか、これはいいな、災害時に利用しようと立ち去っていく姿を見るために、おいおい買うのは今でしょう?
ニュースでは関心があり、売れていると報道していますが、本当にそうであって欲しいと願うばかりです。
防災とは、災害が起きる“前”にする行動のこと。
災害とは、その後のこと。
専門が違うから防災士、災害士がいるのです。
とはいえ、そうした違いを知らず(気にせずに)に訪れる人も多いはず。
だからこそ、平時と有事の両方に備えた“プランA / プランB”のような構え方が重要になってくるのではないでしょうか?
- 平時のプランA: 自販機で気軽に買える・立ち寄れる・備えのきっかけをつくる。
- 有事のプランB: UPS(無停電電源装置)で停電時も稼働、または店内を開放して物資を地域に配布する。
災害店ではないのに、人の意識を踏まえ、結果的に災害案内所になるかもしれない拠点としているのか?を聞いてみたかったです。
③0m地帯の防災のスペシャリティーに
道中で知ったのですが、この江戸川エリアは「海抜0メートル地帯」だそうです。
つまり、大雨や台風による水害リスクが非常に高い地域。
そんな土地だからこそBOUSAI FARMをオープンさせたのだろうと想像しますが、あること自体、ひとつの“意義”を感じました。
全国的にも珍しい、「0m地帯にある防災ショップ」という地の利を活かして、「水害対応」「浸水対策」「避難ルートの可視化」など、エリア特化型→都市水害専門防災ショップとして進化する姿も期待してしまいました。
- 水に浮く防災リュック
- 耐水性の備蓄品
- 浸水時に役立つ非常食パッケージ
- 水害用マップや地域密着の避難情報POP など…
地域特化の強みは、ここでしか体験できないことのデータを積み上げます。
江戸川区から全国の0メートル地帯対策を発信する防災の形があるのではないか?
地震対策は多くありますが、水害対策ってゲリラ豪雨、巨大台風などの現代では地震よりも身近になりつつあります。
今日も爆裂な嵐でしたし。
日中に行けばと悔やむBOUSAI FARM江戸川店
防災は、何も起きていないときにこそ考えるべきこと。
BOUSAI FARMは、その“きっかけ”をくれる場所です。
営業もありますから、話なんてできないのかもしれなかったけど、それでも話てみたかったお店でした。
減災って良い言葉ですね。
現実的で良いなあ。
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