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規格って大切〜防災にも「規格」を導入する時期なのではないか

コラム
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「MSR」のガーディアンと「ナルゲン」の広口ボトルが合うことから「規格」について考えました

MSRとナルゲンはどちらもアメリカの企業で、製造はアメリカ、アウトドアブランド(ナルゲンは元々医療用ボトルのブランドが母体ですが)という共通点を持っています。

ですが、まさかMSRの浄水器が別ブランドのボトルに合うなんて。

これって結構重要な部分なんですよね。
「規格」って普及させるためにかなり重要な役割を持つのです。

MSRとナルゲンという別の会社なのに

合う

思い出すベータマックス問題

懐かしのベータ!

問題ではないのですが、衰退していく例の1つにベータマックスという規格がありました
おっさん世代にしかわからないビデオの企画です。

元々ビデオにはVHSとベータマックスという2つの規格がありました。
ベータマックスはソニーの企画でVHSに比べ画質が良かったのですが、録画時間が短かったと記憶しています。

どちらか1つに統一する動きもあったと記憶していますが、結果的にソニーはベータマックス、それ以外のブランドはVHSを選択しました。

こうなるとどうなるか、

  1. ビデオプレーヤーが選べないベータマックス
    ベータマックス=ソニー商品になるのでソニーが10万円のプレーヤーしか出さないなら10万円の初期投資になります。
  2. シェアがないベータマックスに供給するソフト減少
  3. 売れない儲からないから撤退

という流れになります。
ソニーはクオリティーを重視したのだからプレーヤーも一定の基準があります。
ソニー嫌いな人がいるとすればソニーってだけで売れないので、ソフトも売れません。
という事はハードが売れなくてもソフトで稼ぐという選択も取れません。

ところがVHSは

ソニー以外のブランドが参入可能しました。
各社が高性能モデルから低価格まで出せてユーザーが選べたのだからシェアは伸びていきます。

ソニーは数年でベータマックス撤退、VHSモデルを出すようになりました。

CDやAC100Vの方がわかりやすい?

CBSソニーから出ている音楽はソニー製プレーヤー、ビクターエンタテインメントから出ている音楽はビクター製プレーヤーじゃないと音が出ないとしたらどうします?

電源の規格にAC100Vというのがありますが、これがパナソニックとシャープで電源プラグの規格が違ったらどうします?

海外は日本と違うから変換プラグを持っていったりしますよね。
この問題の多くは解決しつつあって、多くのホテルがUSB-Aを標準にしていたり日本のモデルの多くが海外の電圧に対応できるようになってたり

規格って普及させるためにはマストなんだということがわかると思います。

防災・災害も「規格」が必要なんじゃないか?

長々と書いたのには理由があります。
防災や災害も規格が必要なんじゃないか、ということです。

助けたいという気持ちは痛いほど理解できます。
それを個々で行なった結果、結果交通麻痺、不要物資で倉庫溢れるなど問題が出ているのも事実です。

混乱は東関東大震災ほどではないと感じるものの、国の対応というよりも個々が動いたのが混乱している理由にも見えます(もちろん多くの人が助かっている事実もあります)。

特に初期はそう感じました。
私は防災士を災害を未然に防ぐために想定して動く人だと思っているという認識だからかもしれません。
現在は支援のフェーズに移り、多くのボランティアの皆様が頑張っているのも見えています。

規格=災害ポータルサイトが必要なのでは

この辺りで規格=災害ポータルサイトが必要だと感じます。
目指すは、

  • ポータルサイトは1つだけ
    地震別や地域別じゃ意味がない
  • スマホアプリとしてスマホ全機種に標準実装
  • 防災士は日々誘導、災害時はもちろん誘導する場所
  • 運営費は自治体または国が運営

共有することで、

  • ボランティアを含めたフェーズの共有
    救助優先後(72時間は優先)→支援(ボランティア投入)
  • 災害物資の運搬の指示出し
  • 全国に駆けつける炊き出し車両の貸し出し

とかも共有できるのではないか、と思うのです。

全ての人が善意で動いている

ただ、1人1人が善意を貫くのが正しいとは限りません。
善意を貫くとどうなるかというのは、被災している人の声を聞いてみるのが一番です。

舵取りができる人が見える、舵取りがわかるポータルサイトはネット時代だからこそ必要だと思いますがいかがでしょうか?

大きな災害を乗り越えるからこそ役割が必要なのだと思うのです。

権威と普及が試されている

日本は災害大国だと思われていないのは

多くの人が気合と根性でなんとかしてきたからです。

常識という言葉が的外れな、多様化した時代にこそ原点に帰る場所が必要なのだと思うのです。
その原点=ポータルサイトは1つでいい。

阪神淡路大震災も東関東大震災も能登半島地震も併せて1つ
地域別も必要ありませんし、ピンポイントじゃなくて良いと思います。
スピードが命の災害はざっくりと1つの情報があれば良いと思います。

「助けたいから」ではどうにもならない時代へ

災害対応を個々でやるから情報が渋滞し、道路渋滞し、結果防災士の力が測れないという結果に部外者の私にはそう見えます。
もっと言えば好き勝手にやっているように見えます。

災害の状況は常に変わりますし強度も優先度も違います。
募金1つをとっても運用しやすくなるはずです。

防災士だって色々なはず

防災士になるには|日本防災士機構
防災士になるための手順や手続きについてご案内。防災士の認証と防災士制度の推進で地域社会の防災力向上に寄与します。

専門家タイプ、フォロータイプ、指揮官タイプ。
恐らく色々なタイプの防災士がいると想像します。

防災士さんは専門性が違うし、違うからこそ、そうじゃないんだよなあと感じるレベルの専門家タイプもいるのでしょう。

タイプ別に登録できれば、災害地から近い、⚪︎⚪︎に専門性を持つ防災士と探せるのでしょう
資格だけ欲しいという人もいるので、登録は任意で良いと思います。
ポータルサイトで検索できれば専門家として呼ばれることもあります。

ただ、災害が起こったら防災士全員で「ここを見れば最新情報がわかる」とサイトに誘導する、アプリがあると案内をする。
それは防災士という資格に合格の条件として良い
と思うのです。

独占という怖さはありますが、それは防災士が監視すれば良いことです。

そんな事よりも避難場所はここ、必要な物資はここ、専門家求む、ボランティア募集、募金募りますが1つにまとまっているサイト
ボランティアやりたいなと思っているけど、そこは遠いと感じている人が近くで探しているなんてこともあると思います。

防災・災害界の権威というのがあるのかわかりませんが、俺は凄いぜというのではなく、もっと災害に寄り添う、寄り添いたい人に活躍してもらう方が必要なのだと感じる今日この頃です。

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