アルコールストーブって需要あるの?
アルコールストーブがいつの間にか増えている。
「もう十分だ」と思いながら、気がつけばまた新しいものを手にしてしまいます。
その理由は明快。
簡素な構造、軽量でコンパクト、そして安価。
かつては“シンプルこそ美徳”のような存在だったアルスト界も、最近では構造が複雑化し、価格が上がり、大型化の波まで押し寄せています。
まさかの巨大サイズに驚愕
新作のアルコールストーブを見かけて、サイズも確認せずに購入。
届いた箱は、まるでフュアーハンドランタン級の大きさ。
開けてみるとそのデカい!
タンク容量で比較するとわかりやすいかも、各種ストーブとの比較
ストーブ名 | タンク容量 |
---|---|
トランギア | 60ml(MAX 100ml※吹きこぼれ注意) |
Fishbone | 340ml |
Mogoti(L) | 500ml |
圧倒的な大容量。
もはや別ジャンル。
謎が多すぎるパーツ構成
本体に加えて、以下のようなパーツが付属している。
- 火消しキャップ
- アルコールボトル
- ガラス管
- ハンドル?レンチ?
- 漏斗(漏瑚)
使い方が直感的でない…
ハンドルとガラス管の使い道は何となくわかるが、漏斗やアルコールボトルは正直家に置いていきたい。
注入口の横には排気弁らしきレバーがあります。
五徳部分は可動式で、クッカーのサイズに合わせて開閉調整可能。
着火してみると…トルネード炎!
着火直前に芯が抜けることを知り抜いてみたらタンク直結!
ここから入れればいいじゃんとアルコール投入。
芯が10cmほどあるタイプで、吸い上げに時間がかかると思ったので、アルコールを戻した芯の上からかけて即着火。
- 5秒で本燃焼(実質0秒)
- トルネード気味の炎
- 炎はかなり太く、火力も強め
- 炎が安定して変化しない
芯の上下で火力調整が可能とあるが、燃焼中にそれを行うのは危険そうなので実用的ではない。
第二形態:アルコールランタン化!
ガラス管を縦に乗せると、驚きの アルコールランタン に早変わり。
乗せただけなので扱いに注意が必要だが、炎の明るさ、トルネードの動きともに見た目の満足度はなかなか。
フュアーハンドよりも明るいです。
Mogoti の安全性と使い勝手
一般的なアルコールストーブは「カップ状の容器にアルコールを入れて火をつける」方式。
これだと倒れたときに大惨事になる要因の1つ。
その点、Mogotiは タンク式。
構造上、アルコールの流出リスクがやや抑えられているのは大きなメリット。
とはいえ、火力調整が難しく、火消しに工夫が必要な点は注意が必要。
初心者には勧めない、でも面白い
良い点
- 圧倒的な容量と火力
- 見た目に楽しいトルネード炎
- アルコールランタンとしても使用可能
- タンク式で倒れても被害が最小限
惜しい点
- 重い、でかい
- 火力調整が難しい
- 安全に消火しにくい
- 持ち運びの荷物が多くなる
Mogoti アルコールストーブは誰向けか?
向いている:
- ソロキャンプを楽しむ中~上級者
- アルコールランタンとして使いたい人
- 一風変わったストーブが欲しい人
向いていない:
- 初心者
- 軽量・コンパクト志向の人
- 燃料を最小限にしたい人
曖昧な立ち位置を楽しめるかが鍵
軽量・簡素化という本来の構造からは外れているが、だからこそ面白く、魅力的でもある。
メイン火力として運用するにはリスクもあるが、ギミックやギアとしては満足度が高い。
別の星からやってきたアルコールストーブか?と思わせてくれる一台でした。
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