標高が上がると寒くなる?
標高が高くなると、気温が下がる──これは多くの登山者や一部のキャンパーが体感しているのではないでしょうか?
登山者なら知っている知識ですが、一般キャンパーは、意外と知られていないかもしれません。
標高100m上がると、気温は約0.6℃下がる!
これは「気温の逓減率(ていげんりつ)」と呼ばれるルールなんだそうです。
標高差 | 目安の気温低下 |
---|---|
100m | 約0.6℃ |
500m | 約3.0℃ |
1000m | 約6.0℃ |
1500m | 約9.0℃ |
※これはあくまで「平均値」。湿度や天候により変化します。
なぜ標高が上がると気温が下がるのか?
この現象は「断熱膨張」によるものです。
- 標高が高くなると気圧が下がる
- 空気が膨張する
- 膨張する時に熱を奪って冷える
という感じで勝手に冷えていくのだそうです。
湿度によっても違う、乾燥空気と湿潤空気
実は、空気の「湿り気」によっても冷え方は違います。
- 乾燥空気:0.98℃ / 100m
- 湿潤空気:0.5~0.6℃ / 100m
夏でも曇っている日は冷え方が少なく、晴天時ほど寒暖差が激しくなります。
キャンプ・登山前に知っておきたい気温の目安
たとえば、真夏に気温30℃の都市部から、標高1500mのキャンプ場に行くと?
👉 30℃ – (0.6℃ × 15) = 21℃
→ 実際は、風や湿度によって体感温度はもっと低く感じることも。
✅ 軽く羽織れる防寒着
✅ 寝袋は3シーズン以上対応のもの
✅ 夜間の冷え込み対策(湯たんぽ・カイロ)
これらを忘れると、「寒くて眠れないキャンプ」になってしまいます。
【夜はさらに注意!】標高と放射冷却のダブルパンチ
夜になると、「放射冷却」によって気温が急低下。
とくに山間部では、夏でも氷点下近くになることがあります。
標高と気温、そして防寒はセットで考えよう!
ポイント | 内容 |
---|---|
気温は100mで約0.6℃下がる | 高地では想像以上に寒い |
原因は「断熱膨張」 | 空気が膨張して冷える |
湿度によって差が出る | 晴天ほど気温差が大きくなる |
実用的には防寒対策必須 | 夏でも油断禁物! |
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