炭火で湯沸かしは実用的か?実験スタート
近年のキャンプブームでは、薪を使った「焚き火調理」が主流になっています。
昔は出かけたキャンプ場はバーベキューコンロ+炭火で焼肉・焼きそば・カレーでした。
お金がなかったので当時1000円以下で買えた七輪で焼き魚・焼き鳥・天ぷらなどをやっていました。
キャンプ場で一番お金をかけていないキャンパーだったのにも関わらず、おじさんたちに「いいなあ」なんて言われていました。
今は色々選べる良い時代になりました。
すべての熱源を「炭+七輪」でまかなうことになり、「湯沸かしは可能なのか?」という疑問が浮上しました。
炭火といえば、じっくりとした加熱が得意なイメージですが、お湯を沸かすのに十分な火力は出せるのでしょうか?
実際に試してみることにしました。
炭火の温度は?薪との違い
一般的に、薪の燃焼温度は 400~700℃だと言われていいますし、そういう認識でした。
対して、炭はを調べたら 300~600℃ なんだそうです。
理論上は炭でも十分な熱量が確保できそうですが、問題は 火力の立ち上がりと安定性 です。
どうも炎が出ていないとそんなに火力がないんじゃと思ってしまいます。
今回使用したのは「ニシキ備長炭」という非常に硬く、そして高価な国産オガ炭。
イベントなので高火力、爆ぜない、長持ちする、焼くと美味しいらしいという噂で入手しました。
叩くと備長炭のような金属音がするほどの硬質な炭なのですが、これが想像以上に着火しない…。
着火を容易にするため、以下の方法を試しました。
- トラストループ+NANGOGEARチャコールスターター → 火がつかないリンクリンク
- 焚き火台で直接炭を加熱 → なんとか着火
自分で食べるなら、文化たきつけですよ、この硬さなら。
しかしそうじゃないので天然由来の着火剤を使いますが、これが難しさを生んでいる。。。
なんとか着火してケトルを乗せてみましたが、30分以上経っても1Lの水は沸騰せず…この日は断念しました。
下調べが足りませんでした。
後日、再チャレンジ!ソロストーブで熱量UP
子供とのキャンプで再挑戦。前回の反省を踏まえ、以下の2つのポイントを改善しました。
- 着火剤ではなくガスバーナーで強制着火:準備時間が決まっているからリンク
- 七輪ではなく「ソロストーブキャンプファイヤー」に炭をみっちり投入(七輪の約2.5倍の炭で熱量UPを狙います)リンク
その結果…1Lの水が25分で沸騰!
七輪よりもかなり熱量が上がっていたからか沸きました!
コールマンのファイヤーケトルを使用したことも影響したかもしれませんが、平たい形状のケトルならさらに効率が良かった可能性もあります。
結論:イベントでの湯沸かしはガス or 電気がベスト!
✅ 炭火でもお湯は沸かせる
✅ ただし着火と火力安定に時間がかかる
✅ イベントでのクイックな湯沸かしには不向き
今回の実験で、「保温以上、湯沸かし以下」という結果が出ました。
そして風情があるのも。
炭火の持続力は圧倒的 であることも実感しました。
特に、2回目の実験では雪中キャンプの中、明け方まで炭が燃え続けていたほど。
3〜4倍の価格の高級炭も、その持続力を考えるとコスパは悪くないと感じました。
むしろ、数時間バーベキューするならニシキ備長炭は良い!
イベントではガスや電気を活用しつつ、じっくり楽しむキャンプでは炭火の安定性を活かすのがベストですね!
飲みながらダラダラキャンプにはもってこいなんじゃないでしょうか?
防災的には屋外限定ではあるけど、長丁場な現場になりますから炭は便利とも感じました。
鍋料理は良さそうですよ。
先に燃えやすい炭を加熱して、ニシキ備長炭を追加するのも良さそうです。
着火方法は環境にもよると思うので、それぞれの着火方法があるはずです。
ちょっと炭の魅力に取り憑かれそうなので、もう少しトライしてみようとと思います。
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