防災→防災訓練→キャンプという流れ
当サイトは今ではキャンプ道具を紹介するサイトになりましたが、元々は防災からスタートしました。
防災グッズの多くは、
- 立地・気候・条件などを考慮して作っていない
北海道なら寒さと雪、沖縄なら暑さと台風。
私の友人は川の氾濫により洪水多発エリアだったため、3つの防災グッズの中にゴムボートを入れていました。
シュラフ(寝袋)1つ取っても北海道なら氷点下に対応するモデルだと思いますが、沖縄なら氷点下までは要らないと思われる。
なのに防災セットという、言葉は悪いのですが、雑な構成のセットばかりです。 - 30年以上変わっていないグッズが多くを占める
防災は関心が薄いジャンルです。
起こるまで行動に起こさないジャンルとも言えます。
そんなニッチなジャンルであることから数十年以上変わっていないグッズは決して少なくありません。 - 「備えて安心」ほど不安
メーカーは備えて安心と言いますが、そんな言葉ほど不安が付きまといます。
備えて安心という言葉は正しい。
商売ですから。
ただ、誰にとっての安心かを考えて購入したいものです。
現代には現代のスタイルがあります
iPhoneが登場してから世界は大きく変わったのに、防災グッズはiPhone前から変わっていないものもあります。
そして、そのiPhoneが災害時の人災を引き起こしているのも事実で、
- 現場でしか判断できないことをiPhoneを使って何処かの情報を知ろうとする
- 善意で個人情報を流した結果トラフィックがパンクして欲しい情報が流れてこない
現地で原始的な対応が求められるのではないか
進化させにくい防災グッズと人災を引き起こすiPhone。
と考えると、
- 現地:情報がなくても自力で災害対応&回避する
- 原始的:電気は平時には素晴らしいが有事に弱いので電気に頼らない災害への準備
と考えました。
そこに登場したのがキャンプ=練度UPという概念
そのタイミングで我が家に登場したのがキャンプです。
キャンプブームもあり進化が目覚ましく、原始的生活への帰還。
入手したキャンプグッズはキャンプで使用し、練度を上げられる。
買ったはいいけれど、災害が起こるまで開封すらしない防災セットよりは良い。
2年以上のキャンプを経て感じるのは「練度>グッズのクオリティー」の認識。
極論、防災グッズやキャンプグッズなんて不要。
知識と練度があればなんとかなると感じました。
キャンプ道具は少しでも楽に過ごすためのものです。
そして失敗を重ねて経験と知識を増やす。
練度UPこそが災害を生きるための攻略法なのだと思っています。
防災グッズでキャンプはできるけど、キャンプグッズでは災害対応できるとは限らない
テレビやインターネットで言われる「キャンプ道具さえあれば災害も安心!」という言葉。
- ビルやマンションが倒壊する、そこに多くの人が過ごしている、瓦礫と過ごしていた人が地面に並んだらテントなんて開けるだろうか?
- キャンプ場にあるはずのトイレがなくなったらどうする?
- 備えていた焼き肉を焼いて香りを出したら、何も食べていないお隣さんはどうなるだろうか?
- 水道が破裂した。いつものように蛇口を捻っても水は出てこないとしたら?
殺気だった中で、自分達だけ快適でいられるだろうか。
防災グッズでキャンプはできるけど、キャンプグッズで災害対応はできないという所以です。
気にせず我が家は備えて行きますが、災害は我が家(自分)が生き残る手段ではあるものの、デリケートな案件でもあるというのは理解したいものです。
最終的に「助けてくれなかった!」と言わないように
災害は誰も悪くありません。
むしろ他人を蹴落としても自分が助かりたいと思う状況なのだと想像します。
国は多くの命を救うことを優先し、1人1人のケアは後回しにすると言っています。
私は家族を救いたいと思っていますが、地域を救いたいと思う人もいるでしょう。
それぞれに救いたい対象がありますが、くれぐれも「助けてくれなかった!」と言わないようにしたいものです。
限られたお金を災害用に回すのも、自分の楽しみに回すのも、自分の選択ですから。
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